<開催主旨と経緯>
日本と台湾には歴史上、深い繋がりがあり、農業の分野においても台湾の教科書にも載る嘉南大圳を設計した技師・八田與一氏の時代から現代に至るまで、お互いに学び努力を重ねてきました。
その成果として近年では、多くの農産物が日本に勝るとも劣らないレベルまで技術革新が進みました。
ご存じと思われますが東日本大震災では200億円以上の多額な義捐金を下さったことは、多くの方の記憶にまだ新しいことと思います。
そんな国、台湾との更なる日台関係を深めるために日本と台湾の食文化交流として、日本政府省庁や各地方自治体などが推進している「食育」月間の6月に、日本からは親子で一緒に体験して学ぶ食育の啓蒙と、台湾からは女子にいいとされる葉酸を多く含んだ、台湾の代表的な果物“ライチ”を使った『日台食文化交流』で当会の活動主目的でもある日本と台湾の方々の心身ともに健康的な日台交流を行うことを目的にしております。
• 親子への「食育」の啓蒙
• 栄養価の高い果物“ライチ”を使った日台交流
• 話題性と遊び心がある消費者向けのイベント
• 日台食文化交流で心身ともに健康的な日台交流を行う
<開催詳細>
[開催日時] 2015年6月20日(土)~21日(日)10時~19時
[開催場所] 上野恩賜公園・噴水広場
[主 催] 一般社団法人台湾を愛する会
[後 援] 日本政府観光局(申請済)、台北駐日経済文化代表処、台東区
[特別協賛] 大同日本株式会社
[団体協賛] 台湾観光協会(航空券協賛)
[物品協賛]
チャイナエアライン(モデルプレーン協賛)
エバー航空(モデルプレーン協賛)
ドーバーフィールド ファーイースト(景品協賛)
[個人協賛]
奇檬子台湾華語中国語教室(原住民舞踊一部協賛)
フォルモサ台湾式中国語教室(スタッフ弁当一部協賛)
兼田はるこ(スチールパンバンド協賛)
<参加来場者数> 40,000人
<ボランティアスタッフ> 100名
<開催前日の様子>
想えば、数年前から構想していた台湾の農産物を紹介するイベント第1弾として、昨年ライチの種飛ばしをテストイベントで行い、そしてついに迎えた第1回目「日台食文化交流~台湾ライチ種飛ばし大会~」。
社会人、台湾留学生のほか、主婦や現役を引退した高齢の方も含め、ただ台湾が好きという事だけで集まったボランティア100名の日本人と台湾人。
まずは、20名の実行委員によりこの方々に対する説明会、誓約と組織体制作りから始まりました。
そして、企画のまとめ、後援先や出店協賛のお願い、保健所や消防署などへの届出と出店承認、各種制作や購入品の取りまとめ等など、開催までのスケジュールを見ながら開催直前まで夜遅くまで毎週会議を重ねました。
イベント直前は、みんな睡眠時間を削って準備をし、疲労がピークになるまで“台湾のために”という想いだけで、イベント当日を迎えました。
そして、一部の幹部実行委員は上野周辺のホテルを予約し、開催中は早朝まで様々な対応を行い、朝にはボランティアへの指示をするなど運営の中心的な役割を果たしました。
そんなこともあってかボランティア達は、イベント終了後のボランティア解散に対し、お互いに名残惜しく思いながら、来年またイベントで再会を誓うなど、日本と台湾の国籍を越えた日台友好イベントとなりました。
このような想いをしたからこそ、台湾好きとして、国籍の違う友人として、この活動を通じボランティア1人1人が「友」とは何かを心に残したのではないでしょうか。
<開催当日準備と開会の様子>
<競技の様子>
会場では、前日に台湾から届いたばかりの新鮮なライチ約1トンを販売用に用意しました。1人でも多くの方が購入や試食できるように、1人500gと購入制限致しましたが、初日午前中で完売、二日目は1時間で即完売されました。
完売後も大変多くの方が販売コーナーに来られて“買いたかったのに残念”、“来年はもっと用意してほしい”というお声を頂くほど大盛況でした。
そして、9時受付開始の際には、ライチ種飛ばし競技への参加希望者が列を作り、事前にインターネットで予約した方や当日会場にて受付された方などが開始を待つなか、キレイな青空のもとで“始種式(開会セレモニー)”を行うと同時にイベントが開催されました。
今年は、1,000人の方が参加できる2面の種飛ばし競技スペースを用意しました。
そして、偶然会場に訪れた外国人観光客の飛び入り参加、一部視覚障害者の方も参加するなど、想定通り多くの日本人や台湾人に限らず年齢・性別・国籍問わない大変多くの方々が楽しんでくださる様子をうかがうことができました。
ステージでは、ほとんど方がボランティア出演して下さり会場を盛り上げてくださいました。
<2015年競技結果>
2015大会総合優勝
台湾往復航空券 ワタナベ様
多くの入賞者は、賞品発送となったため受賞写真が少ないですが、入賞連絡の際、電話の向こうでは歓喜の声があがるなど、ライチによってそれぞれの家庭の団らんに一役かったのではと思う場面もありました。総合優勝のワタナベ様には、後日当会より表彰状を郵送させていただきました。
<6月20日競技結果>(合計参加人数472人)
メンズクラス(229人)
優勝(黒葉ライチ6kg+モデルプレーン)ワタナベ様 18m91cm
2位(黒葉ライチ3kg)シゲタカ様 17m24cm
3位(黒葉ライチ1kg)イノウエ様 16m31cm
レディースクラス(204人)
優勝(黒葉ライチ6kg+モデルプレーン)チョウ様 12m79cm
2位(黒葉ライチ3kg)ツチヤ様 12m50cm
3位(黒葉ライチ1kg)宇佐様 10m92cm
ジュニアクラス(39人)
優勝(黒葉ライチ6kg+モデルプレーン)森川様 8m01cm
2位(黒葉ライチ3kg)タイチ様 7m02cm
3位(黒葉ライチ1kg)ナツ様 6m83cm
<6月21日競技結果>(合計参加人数474人)
メンズクラス(224人)
優勝(黒葉ライチ6kg+モデルプレーン)スズキ様 17m80cm
2位(黒葉ライチ3kg)モクダイ様 17m09cm
3位(黒葉ライチ1kg)アオキ様 16m70cm
レディースクラス(180人)
優勝(黒葉ライチ6kg+モデルプレーン)ミヤガワ様 13m80cm
2位(黒葉ライチ3kg)チョウ様 12m42cm
3位(黒葉ライチ1kg)ユミ様 12m25cm
ジュニアクラス(70人)
優勝(黒葉ライチ6kg+モデルプレーン)テラウチ様 10m57cm
2位(黒葉ライチ3kg)コジマ様 9m06cm
3位(黒葉ライチ1kg)ウチダ様 8m64cm
<二日間の平均飛距離>7m92cm
>>台湾ライチ種飛ばし2015大会記録はコチラ<<
<ステージの様子>
<各店舗の様子>
スタンプラリー特賞当選
台湾往復航空券 ヨダ様
“ライチ種飛ばし参加者”または“食育ブース(豆つまみタイムアタック)参加者”に配布されたスタンプラリーカードは、会場内でいずれかのブースで買い物した方にスタンプ1つ差し上げておりました。
そのスタンプを3つ集めた方は、会場の抽選ブースでガラガラ抽選し、様々な台湾商品がハズレ無しで貰えました。その特賞は、台湾観光協会協賛の台湾行き往復航空券が当たるようになっていました。
<メディア>
【新聞】
読売新聞(6月17日)、日刊ゲンダイ、神奈川新聞
【ネットニュース】
朝日新聞デジタル、ウォーカープラス、楽天ウーマン、オーヴォ、exciteニュース、グローバル農業ニュース、ほか10社およびブログ多数
【チラシ&ポスター】
台東区役所、各出店者、都内100か所台湾料理店
【取 材】
News every(日テレ)6月19日18時00分~18時30分放映
<ひと言>
この企画は、ライチの収穫時期と検閲および通関から日本に空輸されてくるまでのリードタイム、広報や運用など綿密な連携がないと実現できないものです。
大会初日は、入梅時期にも関わらず、過去5年間の降水データを参考に予想された天気の通りでした。初日は多少暑く、また2日目も夕方まで曇りで、一時的に雨が少しパラパラしましたが、イベント運用や店舗売り上げに影響する事もなく、無事に2日間の開催日程を過ごすことができました。
会場での案内資料の不備、ゴミ対策強化して欲しいなどの有り難いご意見を頂く傍ら、テーマがしっかりしたイベントだからライチの需要喚起になるとお褒めを頂くことがありました。
大半の飲食店が初日で二日分を売り切るなど各飲食店が大盛況な売上だったので、出店者の方々にも喜んで頂けることができました。
スタッフ一同が睡眠不足と疲労に耐えましたが、台湾食文化を通じての日台交流と農産物紹介ができた手応えを感じました。
そして、初回イベントにも関わらず、多くのメディアの方々に関心を持って頂けたことにも深く御礼を申し上げると同時に、素晴らしいチームワークと行動力のあるボランティア達、ご協賛、ご後援、またステージ出演者、そんな皆様に言葉で言い表せない感謝と敬意を表したいと思います。
最後に次期計画を誓い、今年度の日台食文化交流の報告と代えさせて頂きます。
一般社団法人台湾を愛する会(愛臺灣會)
代表理事 岡田 誠